(紹介者:海藤 美也子)
Kirakuに行こう
東京から約9,000㎞離れた、アメリカ・カリフォルニア州。
日本の居酒屋をそのままアメリカに持ってきた、というスタイルのお店です。
初めまして、Kirakuのオーナーの斎藤です。
日本酒に合うつまみや日本鮮魚を提供しています。
豊富な種類のお酒を取り揃えており、気楽に立ち寄ってはみんなでわいわいできるアットホームな空間です。
地元の方に応援していただいていて常連の方がとても多いお店です。
テイクアウトを立ち上げるまでの葛藤
カリフォルニアは 3/17 から shelter at home になって通常営業が出来なくなりました。
ミーティングで議題になったのが、「店を一時閉店にするか」「テイクアウト を始めるか」でした。
ベイエリアの高い家賃、保険、子供の養育費…短期間でも仕事を失うことができません。
店を開けるという事は人に接触するリスクがあるため、高齢者や持病を持つ家族などがいるスタッフは働く事に抵抗があります。
しかし働きたいスタッフは全員働かせる事を決意し、テイクアウトを始める事にしました。
テイクアウトこぼれ話
テイクアウトをすることは決まったけれど、メニューはどうしよう。
ヒントをもらうべく朝イチで魚屋に行ってみたんです。
すると、驚くほどの日本鮮魚や新鮮な野菜、牡蠣、雲丹などが山積みに陳列されていました。
殆どのレストランがいきなり明日から店を閉める事になり、魚の卸は在庫を抱える事になってしまったのです。
それを見て、いつもお世話になっている魚屋が困っているのであれば少しでも役に立とうと思い、行き場を失った鮮魚を買い取る事にしました。
安く仕入れられた分、日頃ご贔屓にしてくださってる御礼も兼ねて、激安のテイクアウトメニューを作る事にしました。
もう、利益なんて度外視(笑)。
ひたすら刺身を切っていました。その数10,000切以上!
普段高くて手が出せない食材などをふんだんに使って豪華な海鮮丼を提供することで、こういう時期に少しでもお客様が笑顔になったり元気が出たりしてくれたら、やる価値があるなと思いました。
お客様への想い
先も見えない状況の中、沢山のお客様、特にいつもKirakuを利用してくれている常連客が列 を作ってくれているのを見て涙がこみ上げました。
普段当たり前に提供する側される側の関係でこんなに感謝し合えたことが何より感動しました。
花束やワインなどの気持ちのこもったプレゼントを沢山のお客様から頂きました。
たくさんの愛を感じました。
当たり前が当たり前じゃなくなった時に、人はありがたみを改めて感じることができるのですね。
今まで以上にお客様のために奮闘していきます!
最後に
魚屋、漁師、養殖業、農家、蓄膿…生産者は自分の商品を愛を持って消費者に食べてもらおうと願っています。
その愛を料理に込めて最高の状態でお客様に届けて行くのが僕たちの使命。
そんな気持ちで毎日包丁を握っています。
この経験を生かして、きっとこれからは今まで以上にKirakuに関わる全ての人たちと相思相愛な関係ができる。僕はそう信じています。
紹介者のコメント
オーナーとは小学校からの幼馴染です。いつも明るくて常に「自分が今できることはなんだろう」と考えることができるプラス思考の性格の持ち主です。
とはいえ、さすがに今回の騒動では落ち込んでいるだろう。
「大丈夫?私に何かできることないかな?」とメッセージをしたら「お前こそ頑張れよ」と、逆に励まされてしまいました(笑)。
SNSの投稿を通して遠く離れた地で活躍する姿を目にするたびに、私も刺激を受けています。
この騒動が収束してカリフォルニアに行く機会がありましたら、是非お店に足を運んでみてください。
おいしいお酒と鮮魚、スタッフとのおしゃべりで気持ちが明るくなること間違いなし!
大樹、一緒に頑張ろうね。
◇店主・店員さんの紹介
Daiki Saito(斎藤大樹)さん
住所 2566B Telegraph Av Berkeley CA 94706
公式サイト https://kirakuberkeley.com
Facebook https://www.facebook.com/Kiraku-Restaurant-112425408849689/
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